JDBC 4.0の機能
JDBC 4.0 では基本APIに幾つかの機能が追加されています。 この節では
Derby
にて実現されている機能を説明します。
注:
ここで記す機能はJDK 1.6以上の環境にあります。
該当の機能は以下のとおりです。
DataSources
JDBC 4.0で提供される開発省力化を実現するため、
Derby
には、新しい
javax.sql.DataSource
の実装が導入されました。
javax.sql.DataSource インターフェイス: JDBC 4.0の機能
を参照してください。
JDBCドライバの自動読み込み
前のバージョンのJDBCではアプリケーションは接続の要求に先立ち、ドライバの登録を自力で行わなければなりませんでした。 JDBC 4.0からは、アプリケーションがドライバ名を引数にとってClass.forName()を呼ぶ必要はありません。代わりにアプリケーションが接続を要求したときに、DriverManagerが適切なJDBCドライバを探します。
SQLExceptions.
JDBC 4.0 ではより洗練されたSQLExceptionのサブクラスが導入されました。
洗練されたSQLExceptionのサブクラス
を参照してください。
ラッパー
JDBC 4.0ではラップされたJDBCオブジェクトという概念が導入されました。この仕組みはアプリケーションサーバがベンダー特有の機能拡張が施された、ConnectionやStatementsおよびResultSets等の標準JDBCオブジェクトを扱うための仕組みです。
Derby
には該当する機能拡張は無いので、
Derby
でこの機能はそれほどの意味を持ちません。
文のイベント
JDBC 4.0のコネクションプールは、文が閉じたり、文でエラーが発生したりといったイベントを聞くことができます。
javax.sql.PooledConnection
には新しいメソッドが追加されています。
addStatementEventListener
と
removeStatementEventListener
です。
Streaming API
JDBC 4.0ではCallableStatementやPreparedStatement、ResultSetにメソッドの新しいオーバーロードが追加されました。該当するオーバーロードとは、
java.io.InputStream
および
java.io.Reader
を引数にとる
setXXX
メソッドや
updateXXX
メソッドです。この新しいオーバーロードでは、長さの引数を省いたり、
long
型の長さを指定したりすることができます。
新しいメソッド
次のインターフェイスに新しいメソッドが追加されました。
javax.sql.Connection
、
javax.sql.DatabaseMetaData
および
javax.sql.Statement
java.sql.Connectionインターフェイス:JDBC4.0で提供される機能
、
java.sql.DatabaseMetaDataインターフェイス: JDBC4.0の機能
および
java.sql.Statementインターフェイス: JDBC 4.0で利用可能な機能
を参照してください。
洗練されたSQLExceptionのサブクラス
java.sql.Connectionインターフェイス:JDBC4.0で提供される機能
java.sql.DatabaseMetaDataインターフェイス: JDBC4.0の機能
java.sql.Statementインターフェイス: JDBC 4.0で利用可能な機能
javax.sql.DataSource インターフェイス: JDBC 4.0の機能
親トピック:
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java.sql.BatchUpdateException クラス
Connected Device ConfigurationおよびFoundation Profile向けのJDBCパッケージ(JSR169)
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JDBCエスケープの構文