Connected Device ConfigurationおよびFoundation Profile向けのJDBCパッケージ(JSR169)

DerbyではJSR169すなわち、Connected Device ConfigurationおよびFoundation Profile向けに定義されたJDBC APIが利用可能です。この機能ではJDBC 3.0の機能が部分的に利用できます。JSR169は組込みのドライバでのみ利用可能です。DerbyではネットワークサーバをJSR169の元で利用することはできません。

JSR169の仕様に基づき接続を確立するために、org.apache.derby.jdbc.EmbeddedSimpleDataSourceクラスを利用します。このクラスはorg.apache.derby.jdbc.EmbeddedDataSourceと実装的に同じものです。 org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDataSourceクラスの属性の使い方については、Derby ディベロッパーズ ガイドの情報を参照してください。

この他、DerbyにてJSR169の実装を使うときに意識するべき事柄を挙げます。:
  • アプリケーションはDECIMALの値を取得したり設定したりするとき、getString()setString()のような、getXXXおよびsetXXXのうち、代替となるJDBCのメソッドを利用しなければなりません。JDBC 2.0やJDBC 3.0にてDECIMAL型に対して利用可能な代替のメソッドはJSR169にて何れも利用できます。
  • CONTAINS SQLREADS SQL DATAMODIFIES SQL DATA等のサーバ側のJDBC引数をとるJavaによる関数やプロシージャは、JSR169では利用できません。
  • 接続を確立するための標準API(jdbc:default:connection)はJSR169では利用できません。 ルーチンがjdbc:default:connectionを使って接続を確立しようとすると実行時エラーが発生することがあります。
  • 診断表は利用できません。
  • トリガは利用できません。
  • 暗号化されたデータベースは利用できません。
  • DriverManagerは利用できません。DriverManager.getConnection()で接続を確立できません。
関連概念
SQLの識別子
組込みシステム関数
JDBC リファレンス
関連資料
大文字小文字と特殊文字
SQL 節
SQL式
JOIN 演算
SQL 問い合わせ
組み込み関数
SQL予約語
DerbyのサポートするSQL-92の機能
Derbyのシステム表
Derbyの例外メッセージとSQL state
java.sql.BatchUpdateException クラス
JDBC 3.0の機能
JDBC 4.0の機能
JDBCエスケープの構文